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R5 定時総会

令和5年度定時総会を開催
三建・建災防三島分会・三島地区協組

 三島建設業協会(小野徹会長)は5月18日、三建大会議室で令和5年度定時総会を開催した。また、同日、建設業労働災害防止協会静岡県支部三島分会(小野徹分会長)と三島地区建設事業協同組合(小野徹理事長)も総会を実施した。
 冒頭あいさつに立った小野会長は、最近の動向に触れ、国交省は中央建設業審議会で、持続可能な建設業に向けて検討を始める。主な検討事項は、民間工事の請負契約の見える化で、価格や工期ではなく、施工の品質で競うようにするため、例えば、1トン当り、1㎡当りの単価となる標準労務費を国が作成、明示し標準化して、労務費ダンピングを防ごうとするもので、これを下回る労務費で請負契約をしないようにする。目的は、技能者に決められた賃金が行き渡るようにすることで、当然、公共工事はそのようにするということである。

 そのために必要になるのは、施工能力の見える化と、それに応じた労務費の算定で、方策としてCCUS(キャリアアップシステム)との連携が考えられている。このため、国交省はCCUSへの加入をもっと促進する手段を講じるものと思われる。
 しかし私としては、国交省の目指す製造業並の賃金・休日の実現も大事だが、それを超える魅力を与えなければ、人口減の中で建設業の担い手確保は難しいと考えており、技能者・労務者には「俺が手掛けた工事だ」と内外に誇れる「電子銘板」が、絶対に必要だと思っているので、これからも必要性を訴え続けていきたい。
 また一方、国交省は、激甚化する災害に対応するため、「地下放水路」などの施設整備、維持管理を検討する勉強会を立ち上げた。すでに、埼玉に地下神殿のような首都圏外郭放水路ができているが、これは国道16号の直下50メートルに造られたもの。一方、河川地下の放水路の一番の利点は、今の河床を掘り下げて2重にするだけで、多少、工事費が高くなっても、用地費も用地交渉も必要ないので、すぐに着工できる。

 私が注目するのは、狩野川台風の教訓から、河川整備の水準が、それまでの毎時30㎜から50㎜対応に変わったが、地球温暖化の影響で、今では70㎜でも間に合わないようになっているということ。狩野川放水路のおかげで、ずいぶん助かっているが、令和元年の台風19号では、狩野川の支川は、内水で田方平野には水が溢れ、河口付近では破堤しそうになったことから、狩野川第2放水路の話も出ているが、放水路との分岐点の河川下(伊豆中央高校前)に広大な地下ダムを作り、放水路を上下二重にして、流量を2倍にすることなども考えられ、国交省の『地下空間を治水対策として活用する勉強会』に、大いに期待したいと思うと述べた。
 来賓の青木喜代司相談役理事は、「資材の高騰、不足などで大変苦労していると思うが、インバウンドの再開など明るい話題もある。自ら変化して時代の流れに対応していきましょう」と話した。

 総会第一部の委員会表彰では、このたび退任された広報委員の石井克俊氏(土屋建設)に会長感謝状が贈呈された。第二部の議事では、3団体の令和4年度事業報告及び収支決算報告、建災防三島分会及び三島地区協組の令和5年度事業計画及び予算案について審議され、全ての議案を満場一致で可決した。第3部の講演会では、沼津土木事務所の曽根裕介所長と、熱海土木事務所の佐藤芳健所長による講演が行われた。


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