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SDGsセミナーを開催 -総務委-

 三島建設業協会(小野会長)は7月20日、協会大会議室でSDGs(持続可能な開発目標)セミナーを開催した。三井住友海上経営サポートセンターの五十嵐朋人氏を講師に招き、SDGsの基礎知識を学んだ。
 セミナーに先立ちあいさつした山本良一総務委員長は、「SDGsの取り組みはわれわれの業界でも必要となる。関心を持ってもらい、ゆくゆくは会員企業それぞれのSDGsを目指してもらいたい」と述べた。
 五十嵐氏は、SDGsの現状について「認知度は今年1月の調査で54%と3年前より約40%も上がっている。また、昨年4月から小中学校の教科書にもSDGsが掲載されており、今後さらに環境問題や社会課題に高い関心を持つ若い世代が増えていくと考えられるので、若い人材が働きたいと思う魅力的な企業になるためにもSDGsへの取組が重要になってくる」と語った。 
 続いて、「皆さんの従来の業務にどうSDGsを紐付けるかが重要」とし、中小企業がSDGsに取り組むための具体的な方策などを説明した。
 また、三島建設業協会の事業計画との紐付けとして、▽技術力向上事業▽防災力向上事業▽建設業労災防止に関する事業ーなどを提唱した。講義を受けて出席者からは積極的な質疑が次のとおり行われた。

Q:SDGs宣言では目標値を設定しなければならないのですか。
A:法的に縛られるものではないので、どちらでもよいというのが正解です。数値化できなくても「こんなことをやるんだ」という風にも宣言はできます。しかし、宣言の中に目標数値があった方が、より良いということです。例えば二酸化炭素削減の比率を定めるとか、育児休暇取得の比率を拡大とか、数値化できればより良いということです。可能であれば、例えば2025年にはこの比率、2030年にはこの比率に、というように細かく数値化した方が、さらに良いです。国も今、2013年度比で二酸化炭素を46%減らすとありますが、そのような様なイメージです。これは、投資家目線で見ると、より魅力のある企業と映ります。

Q:宣言の記載例を見るとテーマは4項目ですが、宣言は4項目必要ですか。
A:少なくとも4つか5つくらいは必要と思います。大くくりのテーマとして、経済、環境、社会があります。そのうちの社会を人権と地域貢献の2つに分けています。これで4つですが、この程度には大まかに挙げた方が分かりやすいです。また、全部羅列で6個、7個と書いていただいても構いません。ただ、見せ方は重要です。記載例は、見た人が「この企業は、経済で、環境で、社会貢献でこんなことをやってるんだ」と分かるように見せるための事例ですので、形は自由です。

 Q:建設業協会の業務計画(抜粋)で4事業を挙げてありますが、宣言記載例のテーマとの違いは何ですか。これを協会の宣言としてもいいのですか。
A:これは現状肯定の考え方で、今やっている業務計画を単純にSDGsゴールに紐付けただけですので、宣言がこのままダイレクトにここに収まるかどうかというのは、また別の検討が必要と思います。これが協会の宣言なんだ、見える化なんだということであれば、このままでも別に問題はないですが、もう少し分かりやすく経済、サービス、人権、環境、地域貢献だとか、どのテーマに収まるか検討したほうがいいと思います。見せ方で言うと、宣言でテーマ別に分けた方が一般の人には分かりやすいです。大事なのはプロの人たちだけではなく、一般の消費者にも分かりやすくするという事です。

Q:宣言のテーマとして、経済、環境、社会(人権・地域貢献)の4つがあるという事ですが、これ以外に何かありますか。
A:社会にガバナンスが加わります。テーマ設定はルールで定められていないので必須ではないですが、キーワードとして、経済、環境、社会というのがあり、この3つを統合的にやっていくという、広く一般的に言われている考え方があります。弊社が、各自治体等と連携して試行錯誤した中で、行きついたのがこの4つのテーマでしたので、参考にしていただくといいと思います。

Q:ISO9000とか14000の取得は認証機関でやりました。SDGsは認証機関がないわけですが、ISOとの差異についてお話しください。
A:環境の面ではISOと連動していると思います。環境でISOの認証を取ってこんなことをやっていると、堂々と宣言の中に入れていただいていいと思います。SDGsは認証機関がないので自由に宣言できますが、後で、宣言したことをやっていないと指摘されないようにすることが必要だと思います。目標の達成度合いが継続的にチェックできるような目標値を設定して、それを定期的にモニタリングできるような体制にしておくと、素晴らしいと思います。

 閉会にあたり山本委員長は「本日のセミナーでSDGsに対する理解を深めることができました。今後、三建として宣言に向けて取り組んでいきたいと思います」と締めくくった。


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