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R3 第34回安全大会

持続可能な安全管理・未来へつなぐ安全職場

 三島建設業協会(小野徹会長)、建設業労働災害防止協会静岡県支部三島分会(小野徹分会長)、三島地区建設事業協同組合(小野徹理事長)、三島市建設事業協同組合(山本良一理事長)4団体共催による第34回安全大会が6月17日、3密回避対策を講じて三建大会議室で開催され、会員事業所から48人が参加し、安全意識の高揚を図った。
 冒頭、あいさつに立った小野会長は、今日の安全大会を契機に、何としても無災害を達成したい。私たちの仕事は「国土強靭化のための5か年加速化対策予算」等で、槌音高く進んでいるので、今日の大会をしっかりと有意義なものにしていきたいとし、次のように続けた。
 建設業の「働き方改革」も一段と進み、官・民、いずれの工事でも「週休2日」を前提とした「適切な工期設定」に向けた法的整備が進められてきた。また、ありがたいことに、1年を通して仕事があるような工事の「平準化」に向けての「早期発注」も進んできた。だが、発注者によっては、まだまだ「時間は、業者がゴム紐のように伸び縮みさせて創ってくれるもの」と考えている担当者がいるのも事実で、発注が遅れても何としても3月末には終わらせたいと、無理な工期設定をしている例などが見られる。今までは、業者が、その足りない時間を、早出・残業をし、土日祭日なしに働いて、時には「突貫工事」をしてでも終わらせて来たが、もうそんな時代ではない。発注者、業者ともに、「時間は、ゴム紐のように伸び縮みさせることはできない、かけがえのないもの」ということを、しっかり認識していかなければならない。そうした基本的な考え方の中で、「余裕をもって、安全に仕事ができる建設業」を目指していかなければならない。
 しかし、そうした環境ができたとしても、残念ながら、工事に「絶対安全」ということはない。私は、1か月ほど前、事務所で椅子に座ったまま落ちた消しゴムを拾おうとした際に、ひじ掛けで肋骨を圧迫してしまい、ひびが入ってしまった。社長室という一番安全なはずの場所で、私が不安全行動をとったばかりに起きたケガだが、現場にはもっと大きなリスク・危険性が潜んでいる。「油断すれば、事故は起こるものだ」、「ちょっとした不注意が、大きな事故につながるのだ」という大前提に立って、リスクマネージメントしていかなければならない。

 建設業界においては、これまでに多くの事故・犠牲者があり、苦く、辛い経験を、数えきれないほど積み重ねてきたことで、事故を防ぐ豊富な知恵・知識がある。私たちは、これをフルに活用して、「安全第一」の職場を作っていくことができる。「夢と魅力」の溢れた明日の建設業に向けて、皆さんと共に、「日々の危機管理・リスクマネージメント」を積み重ねながら、より良き建設業を作り上げていきたいと述べた。
 また、当日は来賓として、三島労働基準監督署の皆野川順夫署長、同第二方面宇都宮潤主任監督官、沼津土木事務所の池ケ谷規文所長(県交通基盤部理事)、同山本剛史検査監、熱海土木事務所の古屋徹之所長、同土屋浩章検査監が出席された。
 来賓あいさつでは、三島労働基準監督署の大川署長は「墜落・転落・転倒災害をいかに防止するかが建設業の大きな課題。ぬかづけ運動の活動がより重要となる。」と呼び掛けた。
 沼津土木事務所の池ケ谷所長は「安全確保のため、工事現場では通路上にものを置かない、1人では作業は行わない、重機の周りを確認する際は降りて確認する、これらを徹底していただきたい。」と訴え、熱海土木事務所の古屋所長は「皆さんが陣頭に立って努力されていることは十分承知している。さらに、この安全大会を契機として改めて安全意識の向上に努めていただきたい。」と話した。
 この後の特別講演では、三島労働基準監督署第二方面の宇都宮潤主任監督官が、「建設現場における安全衛生管理について」と題して、建設業労働災害の実態及び建設業における三大災害(墜落・転落災害、崩壊・倒壊災害、重機災害)の防止等について講演した。


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