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R2 新春座談会

オリ・パラ契機に伊豆半島をスポーツ天国に

いよいよ今年は2020東京オリンピック・パラリンピックが開催される。伊豆市ではベロドロームで自転車トラック競技、マウンテンバイク競技が行われ、大イベントが伊豆地域に訪れる。この大きなイベントを契機に、伊豆半島のスポーツ振興策を模索し、スポーツによる伊豆地域の新たな可能性を探るため、新春座談会を開いた。行政からは静岡県スポーツ振興課の吉住理恵子課長をはじめ、沼津土木事務所の原広司所長、熱海土木事務所の岩﨑泰克所長、伊東市生涯学習課の増田葵氏に出席いただき、民間からは学生時代に三段跳びで活躍し、2009年マスターズ陸上全国大会では3位入賞を果たした静岡コンサルタントの森崎祐治社長に登場してもらった。

出席者
・静岡県沼津土木事務所 所長 原 広司氏
・静岡県熱海土木事務所 所長 岩﨑 泰克氏
・静岡県文化・観光部 スポーツ局スポーツ振興課 課長 吉住 理恵子氏
・静岡コンサルタント株式会社 代表取締役 森崎 祐治氏
・伊東市教育委員会 生涯学習課 生涯学習係 事務員 増田 葵氏
・三島建設業協会 広報委員 座談会司会 出口 直樹
・三島建設業協会 会長 小野 徹
(順不同)

司会
・三島建設業協会 広報委員会 委員長 山本 裕二

山本 あけましておめでとうございます。本日はお忙しいところ新春座談会に出席していただき、誠にありがとうございます。開会に先立ち、小野会長からごあいさつをお願いします。
小野 オリンピックはわれわれにとってとても大きなイベントです。この大会を生かし、大会終了後もオリンピックの香りが漂っているような環境にできないか。また、自転車競技を中心としたスポーツ振興策を伊豆に展開できないか。魅力ある伊豆をスポーツ天国にできないか。今日はいろんなご意見をお持ちの皆さまに出席していただき、自由闊達なご意見を伺えればと思います。よろしくお願いします。
山本 伊豆半島でいよいよオリンピック自転車競技が開催されます。このイベントを将来に生かしていくため、皆さまの忌憚のない意見をお伺いできればと思います。最初に簡単な自己紹介、もしくはオリンピックイヤーの幕開けにひと言お願いします。

 普段から三建の皆さまには災害対応にご尽力いただき、感謝を申し上げます。オリンピック関連整備などハード整備の中にもハートを込めて、来場するお客さまを迎えたいと思います。
岩﨑 昨年4月に熱海土木事務所に赴任して、あっという間に新年を迎えました。昨年の台風15号の強風被害では皆さまのおかげで早急に復旧できました。ありがとうございました。
吉住 スポーツ振興課に配属されて3年がたちました。昨年のラグビーワールドカップのエコパでの試合開催では機運醸成に協力いただき感謝申し上げます。
森崎 私は陸上で走ったり、跳んだりが好きということで、この席に呼ばれたと思います。今回のテーマでは一個人の見解になりますがよろしくお願いします。

増田 本年度入庁したばかりで、このような場が初めてで緊張しています。よろしくお願いします。
出口 それでは座談会に移りたいと思います。まず、皆さまご自身の立場でスポーツに関しての取り組みや体験などをお話しください。
 伊豆半島のスポーツの現状認識ですが、今は自転車抜きに語れない状況になっています。ベロドロームのトラック競技、センター内のマウンテンバイク(MTB)競技が決まって以来、交通基盤部ではオリンピックのアクセス道路の整備を進めてきました。メインアクセスの修善寺道路、伊東大仁線、伊豆中央道の江間交差点立体化と江間インターチェンジのフルインター化に力を入れてきて、なんとか開催前までには間に合うという段階にきました。自転車総合空間の整備では矢羽根型路面表示の設置を進めており、国道135号、136号の周遊ルートをはじめ、414号を中心とした縦断ルートで行っています。冬場になって、自転車のロードレーサーが訪れていますので、今後も充実させていきます。
岩﨑 昨年10月のMTBのプレイベントに行き、世界各国から選手が集まっている実際のレースを見ました。普通の人では登れない坂をぐいぐい上ったり、下りたりしているのを見て、さすがプロだなと思いました。やはり迫力が違います。オリンピック本番ならもっと過激になるだろうし、ぜひ見てみたいです。熱海土木管内の矢羽根型路面標示は、周遊ルートの135号を本線からはずし、ジオパークが見られる景色がいい伊東川奈八幡野線にルートを設定しています。

吉住 MTBのテストイベントでは、浄蓮の滝や天城越えなど伊豆地域の地名を冠したスポットをコース上に配し、関係者からは「美しき難コース」と評価をいただきました。一般の方には難しいコースですが、大会後はレイアウトを変更し、利用できるようにします。また、県では自転車ルートについて四つのモデルコースを設定しています。その一つに伊豆一周ルート(伊豆いち)があります。伊豆は道路の勾配が厳しいですが、最近では電動アシスト付きのeバイクが普及し始め、家族連れや女性にも自転車の魅力が伝わるのではないかと思います。
森崎 私は陸上競技をやっていましたが、自転車競技が伊豆で開催と聞いたとき、いま一つイメージが湧きませんでした。こどものころから自転車に乗っていましたが、楽しむとか、競技として使うということはありませんでした。なぜかと考えると、小・中・高と学校の中で自転車に関連するスポーツを教わる時間がなかったということに気が付きました。その意味では、小さいころから自転車競技を教えていける場を教育の中に取り入れていけば、大人になってから競技に入っていきやすいのではないかと思います。

増田 ベロドロームから伊東市内へのアクセスの最後の部分がラストマイルということで、国内外に伊東市の魅力をアピールしていけるように準備しています。開催中は暑い時期なので、バスなどを待っている間、訪れた方々が快適に過ごせるような対策を検討しています。パラリンピックでは、伊東市出身の杉村選手にちなみ、ボッチャ競技で親子大会を開いたり、特設ブースのモザイクアート展を開催したりしています。
出口 オリンピックを契機にサイクルツーリズムが浸透してほしいと考えている人がたくさんいると思いますが、サイクリングを始めるヒントを教えてください。
吉住 伊豆にはずばりeバイクが合っていると思います。駅からのアクセスが悪い場所やバスが少ないところでも、eバイクを使って気軽に行けるし、スポーツタイプに乗っている男性と一緒に女性が併走できます。eバイクを扱うレンタルサイクル店も増えてきています。
増田 自転車を題材にした漫画『弱虫ペダル』では修善寺にあるサイクルスポーツセンターのロードコースが舞台になっています。サブカルチャーの中で取り上げられていることは漫画が好きな外国人が訪れるきっかけになります。若い人が好む漫画を通して、施設や自転車に興味を持ってもらえればいいなと思います。

山本 自転車を利用するにも道路事情が関係すると思いますが。
 自転車専用道をつくればいいのですが、現実的には無理です。静岡県東部では車道混在型の矢羽根型路面表示のみの通行が多い状況です。本当ならばまず路肩を広くし、その上で専用通行帯までできればいいのですが。
岩﨑 国道135号は交通量も多く、矢羽根自体は45センチの幅しかないので、その幅で自転車が走れるかといったら、そうではないです。80~90センチの幅で自転車が通れば、車両はセンターラインをまたいで避けていく。自転車帯とか、自転車専用道ができれば一番いいですが、地形的にも無理があります。そんな中でも今は側溝に蓋がないところは蓋を掛け走行帯にしています。少しでも路肩を広げられるところを整備しています。
出口 国土交通省自転車活用推進本部事務局の大野昌仁さんの話によれば、伊豆東海岸国道沿いは観光交通が激しくトンネルも多いためロードコースとして万全とはいえないが、狩野川流域や田方平野、さらには箱根に周遊する道路は大きな可能性があるといっています。富士山も含め伊豆の景色や空気を肌で感じられるのが何といっても自転車の魅力ではないでしょうか。
岩﨑 狩野川沿いはアップダウンが少なく初心者向けでしょう。
森崎 ただ、途中にある切れ目が解消されればなおいいでしょう。安全面も優れています。

 沼津市は狩野川の堤防を占用し、アンダーで橋梁を回避しています。他市町でもそうなれば、修善寺から河口まで一気に走れるでしょう。
吉住 狩野川100キロサイクリングというのがありましたが、今はガイドライトという何人かのガイドが引率し安全に配慮しながら、観光地を巡るサイクリングがあります。毎年秋に行われ人気のイベントになっています。
出口 伊豆のスポーツツーリズムについてはどうでしょうか。
森崎 自転車の競技人口を考えると例えば伊豆でトライアスロンができないかと思います。沼津や伊東の海で泳ぎ、狩野川沿いを自転車で走り、伊豆スカイラインでマラソンを行うような。または山の中を走るトレイルランとか。このような競技で呼び寄せる仕掛けを、自転車から派生していけるようにしたらどうでしょう。
吉住 ビーチや海洋資源を使ったものとして、サップはどうでしょう。大きいサーフボードの上に立って漕ぐものですが、競技スポーツでなく、楽しむスポーツもあります。伊豆は美しい海岸があるので、観光に来てビーチマリンスポーツを親しむのもいいと思います。

小野 上皇上皇后両陛下が軽井沢でテニスをなさって、軽井沢がテニスのメッカになった。おもてなしが重要ですね。いろんな方に訪れてもらえるおもてなしとはどのようなものでしょうか。
岩﨑 究極のおもてなしは待たせないことではないでしょうか。例えば、会場に行くにも道路がきちんと整備され渋滞がなくスムーズに行ける。行ってもすんなり会場に入れるよう案内板が充実しているなど、一番のおもてなしは時間を無駄に浪費させないことではないでしょうか。
増田 伊東では毎年伊東駅伝が行われていますが、開催中は足湯サービス、終了後には伊東マルシェの食事サービスを提供したりしています。毎年少しずつ何かを加え満足して帰ってもらっています。
出口 スポーツ施設についてお尋ねします。陸上競技が行える場所は伊豆にはありますか。
森崎 400メートルのトラックがあるところは愛鷹競技場しかないですね。個人的には伊豆半島のどこかにもう一つあってもいいと思います。
吉住 これからのスポーツ施設は学校にヒントが隠されています。学校が統廃合されたときにその跡地をどう使うかになります。必ずプール、運動場、体育館がセットでありますから。

山本 本日は貴重なご意見をいただきありがとうございました。最後に小野会長から謝辞をお願いします。
小野 オリンピックを生かし、地域振興を図ることが私たちの願いですスポーツは大きなパワーを持っています。スポーツを通じて伊豆地域の活性化を考えていくことは、超長寿命社会へと向かう中で非常に大切なことだと思います。伊豆は食べ物が美味しく、ジオパークなど自然も豊富で、スポーツ天国にしていく舞台としては非常に恵まれた場所です。皆さまのご意見が伊豆を発展させていくう上で、役に立つことを願っています。本日はお忙しいところありがとうございました。


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